Column

太ってる人は、もっと太る?

▶ 動画で見る:肥満の悪循環(約27秒)
01Introduction

「痛い→歩かない→太る→もっと痛い」の悪循環

自宅の体重計に乗り、少し困ったように自分の腰のあたりに手を当てている日本人女性の後ろ姿(顔は写っていません)

太っている人は、もっと太りやすくなる——そう聞くと驚くかもしれませんが、これには「足」が関係しています。

体重が増えると、歩くたびに足にかかる負担も大きくなります。その負担が積み重なることで、足に痛みが出てくることがあるとされています。

そして足が痛むと、無意識のうちに歩くのを避けるようになり、そうするとさらに体重が増えやすくなって、また足への負担が増える……という悪循環になりかねないとされています。

02Data

体重が増えると、足や膝にはこれだけの負担が

屋外を歩いている途中の日本人女性の足元、一歩踏み出す瞬間(顔は写っていません)
  • 体重が1kg増えるだけで:歩くときに足の裏へかかる力は、その何倍にもなるといわれています。
  • 歩行時の膝への負担:体重の約3倍の力がかかるとされ、体重60kgの方なら一歩ごとに約180kgの力が膝に加わっている計算になります。

こうした力が一歩ごとにくり返しかかることで、足の裏の痛みや土踏まずの形の変化につながることもあるとされています。

03Risk

体重の負担が招く、具体的なトラブル

自宅のソファに座り、両手で膝のあたりをさすっている日本人女性の脚(顔は写っていません)

体重の増加による負担は、足底腱膜炎・外反母趾の悪化・扁平足の進行・膝や股関節への負担増大など、さまざまなトラブルにつながる可能性があるとされています。

さらに、痛みで歩く量が減ると、筋力や代謝の低下、体重の増加につながることもあるとされ、悪循環がより強まってしまう場合もあります。

04Good News

でも、たった5%の減量で変わります

明るいキッチンで、野菜を中心とした食事を用意している日本人女性の後ろ姿(顔は写っていません)

体重を5%減らすだけでも、膝の痛みや動きやすさに変化があると報告されています。たとえば体重70kgの方が3.5kg減らすと、歩くときの膝への負担は10kg以上軽くなるという計算もあります。

当院では、足と歩行を専門に評価する視点と、体重や生活習慣を内科的に評価する視点の両方から診療を行っています。足の痛みをきっかけに体重の見直しが必要とわかることもあれば、体重管理(医療ダイエット)を進めることで足の負担が軽減する場合もあります。

※治療方針は診察によって判断されます。効果や経過には個人差があります。

05Reservation

足の痛みは、体重から見直す

肥満の悪循環は、医療のサポートで断ち切れる可能性があります。「年のせい」「体質だから」と諦める前に、足と体重の両方から一度ご相談ください。

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